2008年06月27日

#138_Levon Helm

levonLP.jpg
#138
"Levon Helm"
( '81 MSS/Capitol)
<B:★>

 ご存知ザ・バンドのドラマー_リヴォン・ヘルムのLP。…だが、LP『Levon Helm』はABCからの78年盤が中古市場には数多く出回っております(same title 盤が2枚あるわけ)が、こちらの81年盤はとんと出てこなんだ。やっとのことでゲット。78年盤も一部マッスル録音を含む盤であったが、こちらのほうが完全マッスル盤でピート・カーも参加盤(と思っていて、AMGをみれば78年盤にもピートの名があるねえ…そうだっけ?)。

 この81年盤は、過去のマッスル頁でフランキー・ミラー/デルバート・マクリントン/クリムズン・タイドと採り上げた、キャピトル原盤/マッスル制作盤。これはどうやらちゃんとしたレーベルとして Muscle Shoals Sound Records は短い間でも機能していたということ。つまりこのリヴォン含めそれらアーティストはすべて“MSSレコードとの「契約アーティスト」”ということ。
 なので、全曲がマッスルスタジオ録音で、マッスル四人衆を始めマッスルオールスター総出のバック、そこにケイト兄弟などがからんでおります。

 が、正直退屈な盤なのだ〜、これが! なにしろ曲がダメ。もともと曲が書けない人だからカヴァーに頼るわけだがここでは有名どころから、モータウン "Money" /ジョニー・オーティス"Willie and the hand jive" を取りあげ、ほかにトム・スノウ、リチャード・スパ(おっとこの人も参加)、トロイ・シールズなどのライター曲に、トミー・タールトン/ミッキー・バキンズ(=マッスル楽曲)3曲などを演ってます。
 どれもこれもなんだかなぁ〜…ですわい、ダレているわけじゃなくてそれなりに頑張っているのはわかるが…。「バンド」の人だからと過度な期待があるわけじゃないけれど、あまりに凡庸/オーディナリーなマッスル・セッションになってしまっている盤。

 ピートはラストのバキンズ曲、もろにカントリーナンバーですが、ここで彼らしいギターを披露。それ以外_ピート以外のギターでも「おやっ」と思わすプレイ、ジェリー・マギーばりに冴えたギターもあるにはあるのですが…。

PS:No.136のギルバート・マクリントン盤で書いたことだが「マッスル録音盤ではかなりの頻度で地元曲を採り上げる。これって、利益の地元還元?…仲間内を印税救済のために四人衆はプロデュース・オファーのたびに契約項目に入れていたんじゃなかろうか」。ここでも3曲採用。やっぱり言えてない!?
posted by Denny_O at 13:45| Comment(0) | TrackBack(0) | Muscle Shoals | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月08日

Sweet home Alabama

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 レーナード・スキナード、 "Free Bird" がもともとマッスルと書いたのは、この曲のオリジナル・テイクはマッスル・ショールズで録られていたから。71年7月のこと。インレイジャケ写を入れた『The Complete Muscle Shoals Album』は98年に出たCDですがここに収録。レーナードといえばもうこの人と同義と思えたヴォーカリスト/ソングライターの Ronnie Van Zant は77年の plane crash で亡くなったわけですが、死後に当然のようにいろいろな過去音源盤が出る。マッスルでのデモ音源も78年盤LPで9曲が既出、しかしCDの時代となったことで完全盤を出したわけね。全17曲

 スキナードはリズム隊が固定しないバンドだった。入れ替わり/出戻りもあったり…。このマッスルCDではオリジナルドラマー Ricky Medlocke 曲(歌う)があったりしてスキナードらしさ、統一感はない(とっても悪い曲でないし、もちろん“デモ”録りだから)。

 フロリダのローカルバンドを最初に見つけたのが、Capricorn の大将=フィル・ウォルデンの弟のアラン・ウォルデン。アランが旧知のマッスルガイ_バリー・ベケットへテープを渡し、ジミー・ジョンソンがプロデュース役となってマッスルショールズにてデモ録音、若きロニー(当時22歳)らの初録音ですな。CDのハナが、目玉が "free bird" のオリジナルテイク、7' 26" version 。"simple man" "i ain't the one" など後に発表された曲のオリジナルテイクもあり。
 「フリーバード」はすでにアレン・コリンズ/ゲイリー・ロッシントンのツイン・リードが出来ている。ファーストアルバム『発音はレーナード・スキナード…』収録テイクと大差がない。それは73年盤だからね、間隔もそれほど開いてないし、ファーストアルバムとはいってみれば“アマチュアの集大成”盤、アマ時代のメイン曲を集めたモノだよね。

 マッスルでのデモテープを持ってアランは奔走するがさしたる手応えなし。ロニー・ヴァン・ザントはその理由をジミー・ジョンソンのミックスが甘いからと感じ、しばし不仲に。結局バンドはアル・クーパーに認められMCAからデビューしたわけだが、その時にはジョンソンとの関係も修復された。ロニーはジミーに電話で「あんたらのこと、アラバマのことを曲にしたよ…」、それがご存知 …

"Sweet home Alabama"
I'm coming home to you / Here I come Alabama Now Muscle Shoals has got the Swampers / And they've been known to pick a song or two / Lord they get me off so much / They pick me up when I'm feeling blue / Now how about you?
 
 ところでこのマッスル録音CDは71〜2年のセッションテイクだが、このマスターをMCAが買い取った際(75年)にいくつかの曲は手直しを入れている。ベースの差し替え/ギター、キーボードを追加等。「フリーバード」もベースは Ed King が弾いてトラックごと差し替えられた。オーバーダブもマッスルで行われたので、数曲では Wayne Perkins のギターが足されている。
posted by Denny_O at 20:52| Comment(2) | TrackBack(0) | Muscle Shoals | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月07日

スタジオ二景

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 上は『Paul Simon/ひとりごと』の見開き内ジャケのワンカット。雨に煙るマッスル。下が『加藤和彦/それから先のことは…』の裏ジャケに載せたポラ撮りのスタジオ、天気ピーカン。
 ご覧の通りにマッスルスタジオ景は右壁写しがなぜが大半なのヨ。
 しかし2枚は同73年盤なのにポール盤ではエアコン室外機が写ってないのはなぜだろう。それに正面右ガラス窓が植木に隠れているなあ…。こちらの撮影(録音時)が春先でその後、夏に向けてエアコン入れた/木を切ったのかもしれない ^^ 。
posted by Denny_O at 15:01| Comment(0) | TrackBack(0) | Muscle Shoals | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月03日

Jackson Highway

 "3614 Jackson Highway" はマッスル好きにとって icon であるヨ。それはたんなるアドレスではなく、スタジオ看板でありスタジオそのものであり、マッスル四人衆であり…。
 そのスタジオ、たしか元は葬儀屋で、棺桶置き場にしていたらしい場所を四人衆が手持ちの金とウェクスラーに借りた金を合わせ、二万ドル弱で買い取ってスタジオにしたんじゃなかったかな。69年。

 78年に川沿いの新スタジオへ移転。こちらが (Alabama avenue,) Sheffield, Alabama というアドレスであり、初代棺桶スタジオは Jackson highway, Muscle Shoals, Alabama かと思っていたが表記ではこちらも Sheffield となっていること多々あり。分からぬ、マッスルとシェフィールドは同じ場所??
 とにかく、二代目スタジオはどーでもよかです、ワタシにとっては初代こそがマッスルサウンド

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Photo (A)

 この写真(A)は珍しい。何しろ左側面が写るのを初めて見た。右側は↓(B)

studio.jpg
Photo (B)

 ここで分かることは玄関に向かって左壁には "MUSCLE SHOALS SOUND" の文字看板とエアコンの室外機がふたつ右壁は "Muscle Shoals SOUND STUDIOS" 看板で室外機ひとつ
 …なのですが、では正面看板がアドレスで左右にスタジオ名か。いや違うと思う。左看板は正面アドレス看板と同書体だが右看板は書体が違うのです(大文字小文字の違いもある)。同時期に作って書体が違うことはまずないはず。(B)では壁際に車を止めてますよね。けれど(A)は木があってどうやら駐車スペースにはなっていない。つまり(A)はごく最近のスタジオ風景、かなり時間の経過を経ていると思うのです。それはもう1点ポイントがあって、正面玄関から左右に部屋が分かれていますが、かつて、スタジオが現役頃の写真では左窓ガラスに "3614" 数字が書かれていたのに(A)ではそれがないという点。建物後ろの木の育ち方からしても同時代の写真ではないでしょう。(蛇足:ここ>>>にある "..... HIGHWAY" 看板はどこから??)
 Muscle Shoals Sound Studios is located at 3614 Jackson Highway and is Listed on The National Register of Historic Places  と書かれているってことは今でも残っているね?、このスタジオ…。


muscle-3.jpg

 現役バリバリだった頃のスタジオ前での写真はわが >>>「マッスルアーカイヴHP」の18ページロニー・ブレイクリ盤のところにそれとキム・カーンズ盤の写真を入れてますので参照くださいな。

 それと同ページにいれたトラフィック盤項でもスタジオについて言及してます。そこでは盤の裏ジャケ写真をリンクしていて、そのレコードの録音にはマッスルの記載がないにもかかわらず、写真の場所はマッスルであると…。これを再確認しました。ジャケのクレジットには Photography : Tommy Wright 。で、実は(B)写真もこの人、トミー・ライトでした。こちらは『Lynyrd Skynyrd : The complete Muscle Shoals Album』CDのインレイなんだけど、このCDブックレット中のスタジオ内ショットもトミー・ライトというクレジットがある。

4-by.jpg

 この写真はマッスルフリークにとって最も馴染みの「四人衆揃い踏み」で、これもトミー・ライトが撮っているのですよ。71〜77年頃に渡る。どうやらライト氏はマッスル専属カメラマンであった…とワタシは推測する次第。

 どうです、じつにど〜でもいい=重箱つっつきネタでしょ(笑)。
posted by Denny_O at 08:09| Comment(2) | TrackBack(0) | Muscle Shoals | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月02日

Free Bird

 ドナ・ゴッドショーは現在はアラバマに戻って活動しているみたいだね。

 『American Pop』の、ラストチューン…エンドロールで使われている楽曲はレナード・スキナード "Free Bird" 。これ、ハマっているといえば言えるが、バクシにしては、ここで南部曲はないんじゃないの? と感じなくもない。(やっぱりフリスコチューンで締めようヨ、"White Bird" とか…)
 しかしこの曲はもう Rock Anthem として定着したかもなあ。たんなるサザンロック名曲を越えたか。

 そんなスキナード、そして "Free Bird" も元々はマッスルなのです。ということで、ほとんどの人には「なんのこっちゃ?」的重箱ネタ、マッスルをひさびさに deeeply diggin' しようかな、と。

 とりあえずはここを、意外にもウィキペにも、マッスルがあったので見ていてくだされ。

http://en.wikipedia.org/wiki/Muscle_Shoals_Sound_Studios
posted by Denny_O at 13:06| Comment(0) | TrackBack(0) | Muscle Shoals | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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