2009年02月26日

マッスルのデュアン3


正確にはスウェーデン・オンリー盤に続くボズ・スキャッグスのセカンドソロ『Boz Scaggs』。フェイムではなく、全曲 recorded at Muscle Shoals Sound Studios 盤。
デュアンのセッションギタリスト期の傑作仕事として最も有名な1曲がこれ収録のブルースカヴァー "Loan me a dime" 。今この曲を「アンソロジー」で聴いているが、これだけ弾いてるしね、熱いモノも伝わる…が、まったく個人的に言わせてもらえばこのギターってそれほど好きじゃない。ワタシの琴線には触れませぬ。それにしても13分近い長尺だがよくボズはオーケーしたな。これじゃデュアンのソロ作にボズがゲストボーカル状態では。ボズとしては「こりゃねえじゃん」であったのかも、そこをヤン・ウェナーに諭された?
このレコ、かつて持ってました。1曲 "I'll been long gone" を残して…、ワタシにとってはこの1曲でOKだったので処分してしまった。かなり昔のこと。今ならどうだろ、少し違って聴けるかも。

マッスルスタジオのオフィシャルサイト等々、ウェブでちょいと調べるに、マッスルスタジオでのデュアン参加盤は…
Hey Jude (LP-45) Wilson Pickett 
Boz Scaggs (LP) Boz Scaggs 
New Routes (LP) LuLu 
Southern Fried (LP) John Hammond  
Five'll Getcha Ten (LP) Cowboy  

この程度。もうちょいあるのかも。ピケットの「ヘイ・ジュード」、これはフェイム録りのはずだがスタジオのサイトでは「うちで録った盤」に入れている。はて?

ラストのカウボーイ盤がデュアンの最後のセッション参加盤として知られる一枚。1曲だけ、ドブロでスライドしている "please be with me" のみ。緩いんですけどね、なんかしみじみしたイイ味。ワタシはこのカウボーイというバンドがこれまた大のオキニかもめが。右「マイレコ・ベスト25」に彼らのファーストを入れている。
まったくもって知名度低いバンドだが、多少でも知られるとすればやはり "please be with me" ですわね。ワタシもそうでした。74年の発表ということは高校ン時だな、クラプトンの「461」。聴いたねえ、この盤、ダチの家で…自分じゃ買わなかったがとことん聴いたワ(いまだに買ってない、こんど安レコで買おう)。 天下のクラプトンに、この盤でカヴァーされた "please be with me" 。ここで初めて聴いて、のちになってオリジナルにたどり着く。

Cowboy original version は71年8月にマッスルスタジオで録られたが、デュアンは同年10月頃からクライテリアで「レイラ・セッション」へ。ならばクライテリアで録りの合間に録ったばかり≠フこの曲を弾いて聴かせたとみるのが順当でしょう…ほかにクラプトンとカウボーイに接点があったとは思えない。当時のクラプトンはおつむヘロヘロであったろうがかすかに記憶に残った、ヘロヘロから脱けた3年後に録音した…てなところでありましょうな。




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2009年02月25日

マッスルのデュアン2


リック・ホールとウェクスラーは同世代だったと思うのだが、音楽的に見つめた先/ベクトルがはなから違っていたのでは。フェイムとしてはこれがほぼ最終期ヒットだったろう、オズモンズ "One bad apple" 、全米一位。
アンディ・ウィリアムズ・ショーのアシスタントあたりでTVに出てなかったかね、オズモンド兄弟。ユタ州の敬虔なモルモン教徒一家でしょう(避妊こそ神にたいする最大悪なのでしょうか、キリスト原理主義的な大ファミリーはみんなケント・デリカテッセンと同じ顔に見えちゃうよワタシには)、五人の兄弟はショービズで知られた存在であったのが、後発のアフロアメリカン五人兄弟=ジャクソン5がヒット連発で登場してきたのに危機感を抱いたのか、Osmond Bros.  から Osmonds と名を変えて、どうにかチャートで対抗したかったんだろうな。
プロデューサーのマイク・カーブは彼らをポンティアックに乗せて、向かわせた先がアラバマ州マッスルショールズ。リック・ホールのプロデュースのもと、ソングライトはマッスル地元ライターであるジョージ・ジャクソン、出来たお皿が先の「腐ったリンゴ」、見事にトップ獲得でした。その後も数度マッスル・セッションを行ったが、ベストのテイクはやはりこれでしょう。サザーンガイ、何しろ名前がジョー・サウス、サウス曲 "Yo-Yo" (全米3位)。

いや、何のことかというと、フェイムではその後にあのポール・アンカなども録っているわけで…つまりはリック・ホールという人が、想像なんですが、小汚く髪伸ばしたヒッピーもどきな輩は性に合わない、もともとナッシュヴィルから戻った人だがらマッスルの地を第二のナッシュヴィルへと、ミュージックエンタメの都≠ノしたかったんじゃなかろうか、と。まあ頭の古い人だったんじゃないでしょうか。
対しウェクス、ブラック寄り(なにしろR&Bという言葉を作った御仁)から来てる人だし、南部サウンドに世界のロックシーンから衆目が集まるに違いないと踏んだ、先を読む力がホールとは段違い平行棒であったんじゃないでしょうかね。

その通りになったのでは。60年代ディケードでフェイムは役割を終え、マッスルスタジオ(=四人衆)はまるまる70年代ディケードを活躍する(とはいえ、時代の流れはいかんともしがたい。10年でほぼここもお役ご免に…)。

おっと、デュエィンはどこかいっちゃったな…。





posted by Denny_O at 08:30| Comment(0) | TrackBack(0) | Muscle Shoals | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月03日

マッスルのデュアン1


ワタシ、鋼鉄ダン団という私設応援団を結成しておりますオクヤマです、別名「団員ひとり」です。スティーリーダン応援です、ちなみに。なお合わせて私設 Muscle Shoals Sound Studios 探究隊、別称マッスル根掘り葉掘り隊、も編隊しております。こちらも「隊員ひとり」です、よしなに。
でさノヨツイスト(これはハルヲフォンに限る)、ひさしぶりにマッスルについて書いたら気になったのがデュエィン・オールマンのこと。

はて、デュアンはマッスルで弾いたっけ? …などと言えば、何をおっしゃるうさぎさん、オールマンズ前史、デュアンといえばマッスルセッションでの数多い名演奏でしょ≠ニ、アメリカンロック派閥構成員から即レスが戻ってきそう。分かるが、ちょ〜っと違うンだよなあ。
あっちに書いたように「マッスル」をなんと定義するかによる。デュアンの活躍の場は、たしかにアラバマ州マッスルショールズだったが、スタジオは FAME 。リック・ホール経営のフェイムスタジオの、派遣社員/フロリダからの臨時雇用専門職がデュアンでしょう。たいしてワタシにとっての「マッスル」はスタジオ、マッスルショールズ・サウンド・ステューディオズであり、ワタシはこのスタジオの根掘り葉掘り隊員なのです。フェイムにはほとんど興味がないんだな。なので自慢じゃないがデュアンの名演盤というのをまったく買ってない。今手元にある「デュアン・オールマン・アンソロジー1」を聴くだけ。
見るにデュアン名演にアトランティック盤が多いが、これはやはりジェリー・ウェクスラーに気に入られたのだな。デュアンの雇用主はホールであったはずだが、ウェクスはアリーサやローラ・ニーロのNYセッション出張りにもデュアンを起用している。デュアンのリーダーバンド=オールマンズがジョージア/メイコンのカプリコーンからデビューであったこと、そのレーベルにウェクスが資金提供していたことを思うに、ウェクスラーはすっかり気に入ったマッスルセッション(=フェイム・セッション)であったがその親方リック・ホールとはとことん馬が合わなかったンじゃなかろうか。看板リズム隊(=マッスル四人衆)へも資金提供して独立スタジオを作らせたことを顧みても…。ウェクスは、「リック・ホールのマッスル」であったのを「ウェクスラーのマッスル」へと、根こそぎ奪ったようにも見えるのだが。

馬が合わないといえばデュアンと四人衆もダメだったと思える。これはオールマンズ本の中だったかな、「…スタジオミュージシャンというのはしょうもない奴ら。ひとりがポンティアックの新車でやってくると翌日には全員が同じ車でスタジオ入りさ」みたいな言葉がどっかにありましたヨ。デュアンとしてはミュージシャンとは自分の「音」で勝負してこそ。人のバックを適当にこなして金を稼いで、興味は車みたいな奴らはミュージシャンとはいえないゼ≠セったんじゃなかろうか。自分もあえて日銭稼ぎをここでやってはいるが、勝負はこれからだぜ/おま〜らとはちゃうゼ、とね。
なので、そのデュアンは四人衆経営の Muscle Shoals Sound Studios でも弾いていただろうか? と気になった。
またまたレスですね、何をおっしゃる、「ボズ・スキャッグズ」"Loan me a dime" をお忘れか≠ニ。
posted by Denny_O at 09:18| Comment(0) | TrackBack(0) | Muscle Shoals | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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