ボストンの音楽シーンから出てきて、いわゆるウッドストック組という印象のレイット。なにより長けたスライドプレイで一躍知られた。そのアルバムも、オリジナルもあるがJBやエリック・カズの名曲の素晴らしいカバーで…。
とはいえ日本では米国ロック通受けしたのみ。本国も大差なかった…が、89年の【Nick of Time】で、苦節20年? やっとメジャーなシーンでも認知される存在へ。
ジョン・ホールやエディソン・エレクトリック・バンド組とのNY録音から、生まれ故郷か、ロスへ移動。
で、この79年盤は produced by Peter Asher 。その前盤はポール・ロスチャイルドであり、後盤はバンプバンドをバックにしたロブ・フラボニのプロデュース盤のようだ。
ということは、アッシャー制作はこの1枚のみだね。
そこで登場…デザインはジョン・コッシュなのです。
中でブレイク筆頭はもちろんリンダということで、レイットのスタッフとしてもどうにかそれにあやかりたし…ならばブレイクの黒幕(?)たるアッシャーに制作依頼、というウラは透けて見える。
しかし世の中それほど単純ではなかったようで…1枚でフラボニへ乗り換えたところからしてもレイットとアッシャーの相性はよくなかったんじゃないかな、なにしろワタシもこの盤はすでに放出^^。
コッシュの「身元引受人」ぐらいの存在じゃなかったかねぇ、アッシャーが。わたしゃそう思っている。
英国アップル社(コンピュータじゃないよ、ビートルズの会社だ)で知り合ったピーター・アッシャーとジョン・コッシュ。
コッシュの「大西洋横断」も、アッシャーが…
“なあコッシュ、おれと一緒にロスへ移ろうゼ。仕事は心配すんなって…、必ずオレが振ってやるから”
と誘ったからだと思う…これ正解じゃない?
文字処理の丁寧さ、特に「the glow」のアヴェニール書体/文字間あけに“らしさ”があるがこれはデザイナーの眼ゆえ。
オモテも裏も文字は斜めにふっている。
しかしこの盤、裏フォトをオモテに使ったほうがよかったとワタシには思えますがねぇ…。

