ごく最近仕事がてらでマッスルを訪れたそうな 写真をフェイスにアップしている
興味の向きはワタシのフェイス頁経由で覗かれるもよし

写真のなかで ボビー ウィトロックが使用したというvintageなHammond B-3がある
はて? ワタシの記憶ではボビーがこのファーストスタジオで 自身にしろセッションにしろ録音したことはない セカンドでなら某日本人のレコがあったが…
ボビーのB3というならば やはり置くべきはクライテリアだろう ドミノズ セッションで活躍したあの機種であろうからね
Shikanoくんが訪れたのは Muscle Shoals Sound Studios
一世を風靡したといっても過言ではないこの名スタジオは初代 二代目 ふたつあった
初代がかの 3614 Jackson Highway このアドレス看板を掲げたあのスタジオ
その後テネシーの大河近くへ移っている ずっと広くなって それがセカンド スタジオ

@Don Walker: First Muscle Studio

@Don Walker: Second Muscle Studio (現在はどうなっているだろう
が85年を最後に売却と聞いた ミシシッピ ジャクソンに本拠を置く MALACO Records へと その後マラコも実業家に売却とも それも老朽化によって取り壊しとどこかで見ていたんだが…
売却というのがファースト/セカンド込み込みであったのか
Shikanoくんから聞いたが The Black Keys というバンドがかなり売れているらしく そのバンドが録音に使っている UT映像にはたしかにマッスルでの録音風景も出てくる
誰が現オーナーかは分からないが 健在というのは嬉しいニュース
驚いた (ファースト)マッスルはまじに墓地の真ん前だった
それとアドレス 正確には North Jackson Hwyだった ジャクソンハイウェイはもっと南にある 正確な住所は
3614 N Jackson Hwy, Sheffield, Colbert, Alabama 35660
以下 Google からスクリーンショット

(通りをはさんで墓石が見える)


69年に四人衆が ジェリー ウェクスラーから資金貸与をうけて「棺桶置き場」であった空き倉庫を買ってスタート…と聞く
その経緯は前に書いたが再度
フローレンスという街はマッスルショールズとは川をはさんで対岸 最初はフローレンスで始めた事業なのかどうか その詳細までは分からないが ともかく61年からの FAME Studio はマッスルショールズのど真ん中に位置する
www.panoramio.com/photo/6322787
ホールのスタジオをひいきにしたウェクスラーは studio fee の問題か いやたぶんホールとは「合わな」かったんだろうと想像する この地でより自分でやりやすい録音場所を…
そこで画策したと思う
「元手は貸したるさかい スタジオ やらへんか?」耳元でささやいた相手 たぶんバリー ベケット もしくはジミー ジョンソン フッド/ホーキンスとは思えない^^
四人衆もホールにはうんざりしていたのでは 渡りに船…だったかも
田舎道の 墓地をはさんでポツンとたたずむ まあ何にもなさそうな場所 小腹が空いてコーラ&バーガーを買いに走るのも骨 そんな辺ピなところに見える
それでもここに ミック/キース ロッド ポール サイモン シーガー ボズ ウィンウッド ら大物が車飛ばしてやってきたんだから… どんだけ熱≠ェあったのか 当時に見てみたかったヨ
ちなみにディランは 本人レコ録音はここではなくセカンドで ゴールドバーグ盤(#018)セッションでは来た…かもしれない
蛇足ひとつ:
Don Walkerさんは 川沿いセカンドスタジオ写真のキャプションに(ディランやコニー フランシスらが)と記載
コニー フランシス マッスルにはそぐわない名前と思われるはず
しかし確かにコニーのマッスル録音盤は存在する(#128)
ジョンソン&ホーキンスのproduce ピートも参加なんだが…
シーガーによってヒットしたマッスル楽曲のみ上げておこう
Don Walker氏のフォトのなかにWidget Sound Studioもある
斜面に立ち 段のついた天井(というか屋根が見えないが) まるでマッスル スタジオのよう
一瞬 もしやマッスル スタジオの別名だったか? と思った



違った マッスルの近くにある別スタジオ N Jackson Hwy を300mばかり行った場所のよう すぐ近く
マッスル スタジオは知っていてもこの小さなスタジオのほうは まず知る者はいまいな
かなりマッスル盤を買ってきたワタシでもここのクレジットは… 見返してみよう
なんと 1枚のみ!
[ Sailcat ] (#039)
ピート カー プロデュースの というより表記ではコート ピケット/ジョン ワイカーのデュオ名義だが実際はピートを加えた三人グループだったろう
[ Lenny Le Blanc ] (#021)
この盤は 録音がBroadway Sound StudioだがオーバーダブにWidgetを使っている
レニー ル ブランのファーストソロは
record: Broadway Sound Studio
overdub: Music Mill sound / Widget Studio
remix: Fame Studios, Inc.
Muscle Shoals Sound以外の4スタジオ そのすべても (Sheffield) Muscle Shoals にある
「マッスル」のスタジオといえば…
1にマッスル(サウンド)=@2にフェイム=@3にQuinvy Studio
歴史はフェイム→クィンヴィ→マッスルだろうか
クィンヴィは たぶんブラック系の録音は少なくないんだろうが ロックな身にはどうも「男が女を愛する時」 パーシー スレッジの城という印象しかない Quin Ivyがオーナーゆえのネーミングスタジオだが後に改名してブロードウェイ(これも通りの名)となる
74年の [ I'll be your everything ] (#007) ですでにブロードウェイとされている
小スタジオは…
Widget / Music Mill / East Avalon / Wishbone
最後のウィシュボーンは クレイトン アイヴィ(クィン アイヴィとは無関係だろう スペル違い)とテリー ウッドフォードが共同経営していたスタジオのようだ 彼らがプロデュースしたモータウン物(ルーベン ハウウェルやスプリームスなど)は当然ここでの録音 ピート カーもソロ2枚/ルブラン&カー盤はここで録音している
それでもここに ミック/キース ロッド ポール サイモン シーガー ボズ ウィンウッド ら大物が車飛ばしてやってきたんだから… どんだけ熱≠ェあったのか 当時に見てみたかったヨ
ちなみにディランは 本人レコ録音はここではなくセカンドで ゴールドバーグ盤(#018)セッションでは来た…かもしれない
Don Walkerさんは 川沿いセカンドスタジオ写真のキャプションに(ディランやコニー フランシスらが)と記載
コニー フランシス マッスルにはそぐわない名前と思われるはず
しかし確かにコニーのマッスル録音盤は存在する(#128)
ジョンソン&ホーキンスのproduce ピートも参加なんだが…
シーガーによってヒットしたマッスル楽曲のみ上げておこう
斜面に立ち 段のついた天井(というか屋根が見えないが) まるでマッスル スタジオのよう
一瞬 もしやマッスル スタジオの別名だったか? と思った

@Don Walker

#Google

マッスル スタジオは知っていてもこの小さなスタジオのほうは まず知る者はいまいな
かなりマッスル盤を買ってきたワタシでもここのクレジットは… 見返してみよう
なんと 1枚のみ!
[ Sailcat ] (#039)
ピート カー プロデュースの というより表記ではコート ピケット/ジョン ワイカーのデュオ名義だが実際はピートを加えた三人グループだったろう
この盤は 録音がBroadway Sound StudioだがオーバーダブにWidgetを使っている
record: Broadway Sound Studio
overdub: Music Mill sound / Widget Studio
remix: Fame Studios, Inc.
1にマッスル(サウンド)=@2にフェイム=@3にQuinvy Studio
歴史はフェイム→クィンヴィ→マッスルだろうか
74年の [ I'll be your everything ] (#007) ですでにブロードウェイとされている
Widget / Music Mill / East Avalon / Wishbone