2012年11月21日

#149_マイアミ録音


clarenceReidCD.jpg

#149
Clarence Reid/dancin' with nobody but you babe
produced by Bard Shapiro & Steve Alaimo
( '69 Alston/Atco)
< C : ★★★>

ピート/マッスル盤紹介の149枚目 前#148は2月の Batdorf & Rodney ですヨ
<Cと星>については右ワクの「Muscle Shoals/Pete Carr」リンク参照→


まず驚くのは音のイイ事 2012 ditigal re-mastering とあるけれど… これは今回の日本ワーナーの『R&Bコレクション1000』=100タイトルを¥1000で出した中の1枚 日本独自企画でしょう…すべてのタイトルを日本でマスタリング? いや米ワーナーへの委託かな とにかく 音キレ良しの非常にクリアな音像に(若干キレが良すぎてヴォーカルが浮いて聞こえる) 

クラレンス リード兄サン 悪くない声だがほとんど特徴無し 惹きつけるフックがないなぁ…
それでもオリジナル&カヴァーで 曲が粒揃いなので盤としてはかなり聴けます カーティス メイフィールド曲《I've been trying》はミディアムな佳曲 これ凄くいい感じ(これをルーサー イングラムで聴けたら最高だろうなぁ…と思ったり)
ベストテイクはちょっと不思議な楽曲《don't look too hard》

69年南部録音盤 つねにブラスが寄り添うというかコール&レスポンス的に対応してくるところが時代 それとウィルソン ピケットに通ずるアトランティックソウル色 ギターの音なんかが硬く≠トイナタイ感じ…そこがいいンだね
この時のピート カーはテレキャスター使い それをツインかベースマンにエフェクタ無しで直付けだったと思う 後の柔らかいピート節とはかなり違っていたので ここでのギター三人ではピート パートの聴き分けはできない 曲中でリードが Joey... と呼びかけてギターが入る箇所があるのでメインはこの人かもしれない

アイズリーズ《it's your thing》のリズムトラックそのままに歌われるタイトルチューン B4《get back》 モータウン2曲などのカヴァーはあの当時らしい選曲 B4トラックはオーティスやピケット同様のサザーンアレンジ_リフを強烈に利かせていてカッコいい
《polk salad annie》カヴァーも_メンフィスオリジナルに対してマイアミから返答
スワンプドッグ曲 そして前記の《don't look too hard》はなんとピート カー楽曲(サンドリンと共作)なのでした

タイトルチューンはアイズリーズ《it's your thing》のアンサーソングとライナーにある たしかにバックトラックはそれを踏襲 けれどタイトルは《nobody but me》へのアンサー?


レア盤を音良しCD化していただけたのは嬉しいンだが…ブックレットが
おざなりの「解説文」と歌詞というのは愛がないなぁ ルーティーンワークまま
まず歌詞 いりますか? 誰かこれみて歌うのだろうか(「聴き取り」だろうし)
それよりもオリジナル30cmが縮小されて米粒になっている裏面の表記を…
このパーソネル等表記がなにより大事でしょう これを再記載するのが筋と思う


posted by Denny_O at 06:34| Comment(0) | TrackBack(0) | Muscle Shoals | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月06日

fat johnson



muscleHorns.jpg

下トビ 間違えました
Muscle Shoals Horn Section の四人
Harrison Calloway (trumpet), Harvey Thompson (saxophone, flute),
 Charles Rose (trombone), Ronnie Eades (baritone saxophone)

ハリスン キャロウェイも黒人でしたワ



muscleMember.jpg

左からホーキンス/フッド/ベケット/?/ジョンソン
フッドは細い…他が太すぎか
不明なのは誰だろう…ヒゲはビリー スワンぽくもあるが
それにしては小さいかな どこかで見た記憶はあるが…

billy swan のマッスル盤がなかなか見つからない…







posted by Denny_O at 20:04| Comment(0) | TrackBack(0) | Muscle Shoals | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月03日

muscle recording

追記:イングラム曲録音のうち たぶん…黒人はハーヴェイ トンプソンただひとり
アーチー ベル(ドレルズ)は訪れたマッスルスタジオで 扉を開けるなり「ここはオレの来る場所じゃないゼ〜」とドン引きしたらしい

++++

思えばスタジオ付きのリズム隊=ハウスバンドというのは珍しいわけじゃないが その場合は基本的に自社運営というか そのレーベル所属アーティストのバックが基本でしょう たとえば Hi Records のハイリズムセクションとか Stax/Vault のそれやら
シグマのMFSB にしても基本はFIRのアーティスト録音だったはず

対してマッスルは まずリズム隊がまんまオーナーというのが特殊であったし Atlantic / Island などの録音は確かに多かったが基本は完全にインディペンデント 誰でもウェルカムにして その誰もが何をおいても「Muscle Shoals Rhythm Section」を目当てにアラバマの田舎までやって来たという事実が興味深い
世界中のトップミュージシャンを魅了した魔法のリズム隊であったか
ストーンズ オーリアンズなどはバンドでやってきてリズム隊を使わないという特殊な例(ストーンズはギターにウェイン パーキンスを試したかも)
ボブ シーガーは6〜7枚のアルバムを… かなりマッスル入れ込み派のひとりだったが自身でシルヴァーバレットバンドというバックバンドを有していたのに毎回アルバムの半分でしか彼らを使わず 半分はひとりでマッスル詣で リズム隊がとことん気に入っていたンだろう
ウィンウッドはアラバマから彼らを連れ出した…

細野晴臣がティンパンアレイの理想の形としてマッスルショールズを思っていたというのが(音楽性から)意外とも思ったが リズム隊が主導となってまったくフリーランスに活動するということかと納得できる(日本の業界はそれを認めずに敗退…)

それにしても ピート カー  マッスル録音であれだけ活躍しながらほとんど無視されるのは歯がゆくてならない…と私はいつまで言い続けているんだろう
まぁミュージシャンズ ミュージシャンと思えば腹の虫も納まるか
ポール サイモンはセントラルパーク ライヴへピートを呼び寄せた
トム ダウドはマッスル録音後もロッドのアルバムセッションのロスへ呼び寄せた
《sailing》のすべてのギター/《今夜きめよう》のギターはピートなのだヨ






わかりますかねぇ これぞマッスル録りの典型
ベケットのエレピ/ハモンドのフレーズ 右トラックの地味なギターがジミー ジョンソンで 左トラックのリードがピート カー ホーキンス/フッドのリズム
被るマッスルホーンセクションはイーズ/ローズ/キャロウェイ/トンプソンの四人衆


posted by Denny_O at 07:51| Comment(0) | TrackBack(0) | Muscle Shoals | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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