
#154
【Frederick Knight/I've been lonely for so long】
produced by Frederick Knight
( '73 Stax)
< C : ★★★>
前盤_マッスルホーンズ盤とは見事に対照的なレコがこれ
まず録音がマッスルスタジオでなく 四人衆はかかわらず
ピートが参加という好対照
ツッパリ眼鏡°ュ面ジャケで有名なこのレコはサザンソウルファンには
それなりの名盤という評価らしく いままで何度がレコハンで見てきて
価格もそれなりだったのでスルーしていたが
これもユニオンお年玉価格ゆえ購入_それでも四桁¥1080也
これは懐かしきレコ といってもLPとして買うのは初めてだが.
何が懐かしいといってタイトルトラック
一聴ではノベルティ?≠ニ思わせるファルセットヴォーカルのこの曲は
72年に全米27位まで上がるスマッシュヒットだったのだ
R&Bチャートではなく「ポップ100」の方
チャート入れ込み小僧であったワタシの耳に入ってきた初期のブラック≠フ
1曲がこれだった
STAXレーベルからのマッスル録音盤…地元メンフィス/テネシーのスタジオでなく
アラバマ/マッスルで録った盤には ステイプルシンガーズ メル&ティム ルーサー イングラム アルバート キング ジョニー テイラー等々 少なくなく傑作が多い
しかしこのフレデリック盤はメンフィスでもマッスルでもない_正確には
「マッスル盤」でないが ピートカー参加盤ゆえ採り上げる(マッスルホーンズが
参加)
Sound of Birmingham というアラバマ州バーミンガムのスタジオ録り
ピートが Pete Carr でなく Jesse Carr 名義での参加も含めて スワンプドッグ系列とでもいうか かなり「ディープサウス」色の濃い盤
濃いのはいいが正直 曲の出来はいまひとつ
やはり好き嫌いはともかく タイトルトラックが一番キャッチーなメロディ
全11曲うち なぜか4曲がファルセット どちらで行きたかったのか?
地声は若干ルーサー イングラム似なれどさして個性無し
ラストの1曲のみカヴァーで それはダイアナ ロスのスプリームズ時代の
最終ヒット "someday we'll be together" _やはり曲の強さもあるな これが
このアルバムでもベストトラック ただ華麗な Motown sound とは対称的な
サザンサウンドに徹している_タム打ちがいい
タム打ちといえば リズム隊にはワタシはまったく知らない名前が5名もあるが
全編通じて 実に似ているゾ_Hawkins / Hood のマッスルリズム隊に.
クレジットのギターは:lead guitar_Jesse Carr / rhythm guitar_
Jerry Weaver, Jesse Carr
となっている わざわざリードと記しながら それらしいプレイは皆無
カー的にはこれも poor な盤だった
蛇足だが このフレデリック ナイトが 79年の全米1位ディスコヒット_
Anita Ward/ring my bell≠フ作/プロデュースであったことを知ったのは
かなり後の事
*マッスル過去盤は右リンク参照