
これは Billboard 誌に載せたマッスルの広告
イラストの 左帯は「マッスルリズム隊がバックについた楽曲」ということ_四人衆(全員もしくは数人)がバックトラックにからんだ曲だから マッスル(ショールズサウンド)スタジオだけでなくフェイムもクィンヴィも含まれている
右帯は Muscle Shoals Sound Publishing 管理楽曲を歌ったシンガー一覧
この版権管理会社については既述_その代表には Clayton Ivey とともに Wishbone Recording Studio を経営していた Terry Woodford が就いていたらしい
そしてイラスト下の列記はマッスルスタジオでの録音組
その名からすると 前に入れた70年11月の地元紙とほぼ同じなので同時期 つまりこのビルボード掲載も70年暮れ〜71年春先であろうな
ようするに Pete Carr 不在のマッスル初期録音時代

続いてこちらもビルボード広告だが日時は72-5-13
そろそろピートも参加だしエンジニアもマーリン グリーンから Jerry Masters & Steve Melton に変わった頃_全盛時に向けて陣容が整ったころだな
大きくスペースを左右に取り合うのが Fame Studio と Muscle Shoals Sound Studio ここでフェイムのほうは何より大きく「RICK HALL」と出すところがさすがにリック ホールですわな^^ あたかも{マッスルショールズの仕切りはオレ様だ}と云わんばかり_かなり四人衆に対抗意識高かっただろう_その下の "home of the original muscle shoals sound" の文字!
ただしフェイムでの楽曲がオズモンズやクラレンス カーターなど_ポップス&ソウルなのは 方やマッスルスタジオのほうにストーンズ/ジョー コッカー/リオン ラッセルなどロッキンな名前があるのと比べるに どうも弱いというか分が悪い(と感じるのはワタシがロッキン支持だからだけ?)
しかしここで "sweet and innocent" までもフェイム録音であったことは知らなかった_これは 日本では「カルピス坊や」だったか オズモンド兄弟の末っ子ダニー オズモンドのソロヒットだった ネチるにこの曲は Rick Hall and Billy Sherrill 作 リック ホールが書いた曲だったか それも50年代のロイ オービソンのシングルB面曲だったとは. ちなみにビルボードでは最高7位曲で それを "No. 1" 言い張るホールのハッタリに座布団1枚
上記のテリー ウッドフォード&クレイトン アイヴィの Wishbone は1行のみでその下はまだ Quin Ivy が大将であった頃のクィンヴィスタジオ広告(後にオーナーが変わって Broadway Studio に)
ここはなにより "all the great hits of Percy Sledge" _これが売りでしたな
ここにあるフレディ ノースやZZヒル/スワンプ ドッグのアルバムすべてで Pete Carr はギターを弾いている
最下段は その他もろもろのスタジオという次第