
#156
【Herbie Mann/Muscle Shoals Nitty Gritty】
produced by Tom Dowd
( '70 Embryo)
<ー:★★★>
マッスルスタジオ、69年4月にオープン。こけら落としはシェール盤(#150)らしく、他にはボズ・スキャッグズ/ルル/R. B. Greaves 等々、それにシングル・オンリー…などが初年度69年盤。
中で、これもその1枚_昔から分かってはいたがスルーしていた盤。
まず苦手なジャズ系であるし、フルートのインストでしょう…まったく聴く気はなかった。が、ふとUTにその収録曲を見つけて、聴いたらこれがすごくイイじゃん!
CD、廉価だし買ってみました。
69年12月9/10日_たった二日で6曲録音完了。ストーンズが2〜4日で3曲録音した直後。マッスル四人衆にヒントンのバック、そこにマン自身のバンド・メンバーも参加。ブラスはメンフィス・ホーンズ。
ファースト/スロー、陽気なナンバー…バラエティに富んだ全6曲は、当然すべてインストでマンのフルートとヴィブラフォンがメロディアスに絡み合う。
悪くはない_が、聴き物はUTで聴けた1曲目のタイトルトラックであったな。これ、何がいいと言って、抜群なのはフッド=ホーキンスのリズム隊。素晴らしいノリ…まさに Groovy 。ホーキンスはこの初期ではまだ音が硬く、乗ってくるのは2〜3年経ってからと思っていたが、あにはからんや、69年録音でも抜群であるヨ。まあこの1曲だけでも充分価値あり、としておこう。