前にも書いてるがマンデルはワタシのfavなギタリスト。流れ者ゆえ語られることが少ないがいい腕です。ヒートではかなりの活躍なのに目立たない、写真もほとんど出ない。
ヒートは、ジミヘン同様にモンタレーポップ/ウッドストックの両歴史的フェス参加。YTで見るとモンタレーでのアルは高校生のような幼顔! モンタレーではギターはアルとヴェスティーンだがウッドストックでは変わってマンデルの姿が見られる。
マンデルの一番のロックな輝きといえば「ストーンズの新ギタリストか?」と騒がれた時だろう。ミック・テイラー脱退後、さて新メンバーは誰になるかと物議を醸した中のひとり。ほぼ“公開オーディション”ともいえたのがアルバム『黒/青』参加(ジャケには決定したギタリスト、ウッディも写るがそれはアルバム完成時のことでセッション開始当初は未決定)。ここからのシングルヒット "Hot Stuff" でのよじれたリードプレイこそ最も知られたマンデル・ギターでしょう。しかしワタシ的には "Memory Motel" でのプレイが琴線ぶるぶる、何度聴いてもタマラヌ! 最良のマンデル・ギター。(この盤では、マッスルギタリスト=ウェイン・パーキンスが "hand of fate" でこれまたいいプレイを聴かせる)
キャンド・ヒートとベンチャーズの浅からぬ関係を再記するが、まずはラリー・テイラーと Gerry McGee (Jerryじゃないヨ!)。それにしてもウッドストックでの鍾馗様のようなモミアゲむさ苦し男が爽やかポップなモンキーズのレコでベース弾いていたんだから分からないもの。
マギーはルイジアナからロスへとギター1本で出てくるとまずはオクラホマからの出稼ぎ組(リオン・ラッセル/JJケール/デヴィッド・ゲイツ)と知己を得る。次にナイトクラブ仕事で、ラリー・テイラー/ボビー・ハートと知り合う。ラリー、ボビーとともにモンキーズ仕事を得た。その後オクラホマ組からの紹介でデラボニのバック仕事などもこなしならが、(メルの弟)ラリーを通してベンチャーズと知り合い、セッション参加。ラリーからはキャンド・ヒートへの正式参加を請われるがそれを蹴ってベンチャーズのほうへ正式参加。
ヴェスティーンに代わるギタリストを捜していたヒート、マギーに蹴られてラリーが声をかけたのが、過去のセッションワークで旧知の仲のマンデル…だったんじゃないだろうか。
さてこれも再記。“ベンチャーズの”傑作盤『ロケンロール・フォエヴァー』72年。ヒートを二人で抜けたラリー/マンデルがジョン・メイオール・バンドに加わっていた頃だが、頼まれの参加盤だろう。しかし前述通りにこれは頼まれセッションというよりも、ボブ・ボーグル/ドン・ウィルソン/メル・テイラー(この時期はギタリストが未定の三人ベンチャーズ)のお三方は“まったく”録音不参加と見えるのだ。もうほとんど“キャンド・ヒートのレコ”です、これ。
全編で弾きまくる「ハーヴィ・マンデルの傑作盤」としたい一枚。是非ぜひご賞味あれ。
その翌年がこれ、世界最初にフレット・タッピング奏法を知らしめたと言われる、テクニシャンぶりを存分に示したソロ盤『Shangrenade』。ベックの『ギター殺人者の凱旋』の先を行っていた、ギターインストの傑作盤。
Canned Heat at Woodstock 69
レスポールのアラン、ストラト使いがハーヴィ・マンデル。ドラム、スリンガーランドの2バスドラ・キットか、正しい6〜70年代アメリカンバンドの姿であるな。英国ならば Premier/米国ならば Slingerland か Camco のセットでなければいかんぜヨ。アンプは Kustom か Standel であるべき。


