ギターが好きで、マンデル/ドメニク・トロイアーノ/ラッセル・ダシールなどあまり人に知られぬB級プレイヤーも DIG するのを個人的な是としております。一番掘ったのはマッスルショールズの…デュアンでもヒントンでもウェイン・パーキンスでもなく「ピート・カー」だが。
この人も微妙な位置、エリオット・ランドール。もうすぐ掘りますがその前にチャーリーを。
何でこんな盤を買ったんだろう…てなレコを棚に見つけた。
ミュージシャンたるものはナルっ気なければやれないだろう。それでも、オマエそこまで自分の顔に自信あるのか!と突っ込みたくなる人がたまにいます、例えばフィル・コリンズ。どうしてアップ顔をジャケにするのア〜タ!? このレコもすごいアップだ、エエ加減にせえよ的な。

PAUL JONES_Crucifix in a Horseshoe ( '71 US/London)
いや、もちろんワタシなりにポイントはあって買ったんだったな。それは「スティーリーダン臭」。三度の飯より好きなSD、その関連盤なれば…と。
その前にご本人、ポール・ジョーンズ。ジョンが付けばゼップのベースだがそれほど有名じゃなし…とはいえ知る人は知るところ、マンフレッド・マンの初代ヴォーカリスト。知名度では二代目マイク・ダボよりも高い、ヒットも多かったジョーンズだが個人的には断然MANNはダボ時代のほうが好きだ、曲もいい。それでもこのソロを買ったのは、ギターがチャーリー・ブラウンであった/プロデュースがトーマス・ジョファーソン・ケイであったから。とくれば、そう「ホワイト・クラウド」がバックを担当した盤!…と、膝を打ってくれる御仁はかなり少ないか、いないか。
トーマスJケイがチャーリーらを率いたバンド White Cloud はアルバムは1枚のみ。アメリカンロックの隠れ名盤。チャーリーはセッションギタリストとしてのほうが…知られてもないか…重箱の隅を突っつけばその名が出てきます。名ギタリスト…ではある。
Thomas Jefferson Kaye はあきらかにスティーリーダン・ファミリーでしょ。ベッカー/フェイゲン/バクスター/デリンジャーらSDファミリー総出、ゲイリー・カッツのプロデュースでソロを出したことは(ごく一部で)周知。
もともと、ベッカー/フェイゲンが業界へ足を突っ込んだ最初のジェイ&アメリカンズ、その裏方をしていたケイ。NY時代のベッカー/フェイゲンとつながる。でもって、このポールの盤にはそのアメリカンズのメンバーであったケニー・ヴァンス/マーティー・クーパースミスも参加とくればよりSD臭は強くなるというもの。
ロンドン・ベース、ばりばりにUKガイと思えるポール・ジョーンズがなにゆえのNY録音だったかと疑問もなくはないが…まあたんに何かのコネクション、もしくは“ノリ”一発でやったんだろうね。曲が、本人のが6曲でラウドン・ウェインライトlll 曲あり、あのルーパート・ホームズの名も2曲(1曲はジョーンズと共作)にあるという強烈なNY臭も。コーラスにはボビー「モンテゴ・ベイ」ブルーム、ヴィッキ・スー・ロビンソン(サディスティックミカバンドに一時参加)、それと Gene McDanials という名も見える。これ、"Hundred Pounds of Clay" の Gene McDaniels のミススペル? ちなみにプロダクションはウェス・ファレルの事務所、とことんNYカラーの濃い盤となっている。

