
beatles - abbey road ('69)
who - who's next ('71)
who - who's next ('71)
【アビイロード】がコッシュの出発点…であるとは、コッシュの名に注目し始めた頃にはつゆ知らず、ずいぶんと後になってから知らされた。なにしろクレジットになかったのだから…。
それにしても「コッシュストーリー」が語っているほどに名ジャケだろうか。たしかに構図的な面白さはある。しかしあまたのカバー<Jバーを生んだのはあくまでB4というアーティストパワーのなせる技。このジャケはたんにポールの heavy moon... 思いつきでしょう。
コッシュはたしかに apple のアートディレクターであった。正確には「でもあった」。当時からインディペンデントの立ち位置は崩していない。アップル時代の仕事にはコッシュのカラー≠ヘ(ほとんど)出ていない。let it be, mary hopkin, doris troy, wedding album.... 。
この盤にしても、写真撮影が済んだ後にそのポジを渡されて、「お〜い新人、このポジをトリミングして版下作っておけよ〜!今回はバンド名もタイトルも何もなしだからな〜」…それだけがコッシュ・ワークだったなんてことも。それでなければ名前の無い理由がつかない気がしないでもない。写真家の名前はちゃんとあるのだから。
同様にこのフー・ジャケも。四角いモチーフの壁とは「後付け」っぽい。これは、日本ほどには許されない立ち小便≠堂々とする悪ガキというフーらしいジョーク…キース・ムーンのアイデアだろう。構図的にいえばこれはコッシュというよりもヒプノシスのデザインだ。
いやコッシュは名前だけなんてことではなく、いかに才能があってもいきなりに思うままにはやらせてもらえなかっただろうということ。が、この後すぐに頭角を表すのは、流石にコッシュ。