


family - it's only a movie (73 United Artists/US)
「肝」の(1)がぴたりとハマるコッシュ仕事。タイトルもずばり。クレジットによればこのジャケ写は1919年の Fox film corp. とあるので往時のガンファイト映画(題名の表記なし)の「スチル」から持ってきている。「銀幕」のスチルということで銀刷り仕上げはしているが他の「ファミリー盤」に較べるとコッシュ的には並み仕事、あっさり片付けた感あり。
裏ジャケ、このフォト囲み形にライン(罫線)がアールデコ、ストーンズ盤とも通ずるところ。(録音のために Rolling Stones Mobile を使っている。ホールでの一発録りのようだが歓声なし。客入れなしでライヴレコーディング?)
渡り歩きベーシスト、ジョン・ウェットンのデビューバンドだが、ファミリーとは Roger Chapman = Charlie Whitney のふたりユニット。残りメンツは毎回の「トラ」でしょう。この盤には前述、トニー・アシュトン参加。ジム・クリーガンも。クリーガンの当時の奥さんがリンダ・ルイス。そしてクリーガンはロッド・スチュワート・バンドのバンマスへ。
コッシュがファミリー/アシュトン&ロード/リンダ・ルイス/ロッド盤のジャケを手がけた。このつながり…コッシュがミュージシャンのかなり近い位置にいた証しだろう。
インナー(歌詞)シート裏には Gun イラスト。ここも気を遣う。
ただし、これはUS盤。オリジナルUK盤の仕様が同じかどうか…。
さてここで問題が…。
何度か書いている、アーティストのレコはその「本国盤」で聴くべきと。
アーティスト以上にこだわってレコジャケを作るのは当然デザイナー…ときには紙の選択から印刷後処理(PP貼り/ニスびき等)まで。となればコッシュ盤ジャケはコッシュが依頼を受けた際のレコ会社の本国盤≠チェックすべき。
英国から米国へcrossing。米国時代はいいが英国仕事は英国盤が欲しい。が、やはりUK盤はなにしろタマ不足、入手は非常に難しい。出てもまず高いしねぇ〜。とてもじゃないが揃えるなどできない。
kosh手持ち盤もほとんどはUS盤です。
少しだけUK盤もあるので <US/UK> は表記します。カナ表記は日本盤。なにも無しはネットからの拾い画像ってことで。
++++
ファミリーは2枚しか手元にないが、どちらも素晴らしい内容。
英国を代表するバンドになり得たはずが、いったい何が足りなかったのか…。まずはやはりバンド名だよなぁ、、それとルックス? (T_T)
"In My Own Time" "Spanish Tide" "It's Only A Movie"
遅反応我猛烈歓迎!
そうでしたか…やっぱりUKオリジナルはいいなあ
コッシュやヒプノシス物はUK盤でないとちょっとねぇ…とはいいつつ再度泣き言、レアで高いから…