
【Wendy Waldman/Strange Company】('78 Warner)
Linda Ronstadt のジャケ、何枚続けてコッシュがデザインしただろう…というほどに多い。そして力が入った、彼の代表作はやはりリンダ一連仕事。
しかしリンダの盟友 Wendy Waldman 仕事はこの一枚だけ。
上からジャケ表/裏/インナー/その右隅のアップ。
ジェスロ・タルの代表盤をはじめとしてトム・ウェイツやエリック・バードン&ウォーやら…昔から多い「News Paper」ジャケ。ここでは national GOSSIP なる芸能新聞てなところでしょうか。シングルジャケで、インナーシートの表裏を含めて「4ページ仕立て」、表ジャケから page 1〜4とノンブル≠入れている。
ロスやマッスル録音をしてきたウェンディ、一流のセッションメンをバックに起用していたがこの盤では4人の固定、Wendy Band との録音。音楽界に "Punk激震”でアメリカの業界も否応なく変化させられた感あり(SSW時代は終焉した)。まあアメリカではパンクというよりもパワーポップだが…、この盤もそんな一枚。
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【Linda Ronstadt/Mad Love】('80 Warner)
そんな時代変化にリンダも否応なく¢ホ応。これもコッシュのデザインではあるがある種パンクっぽさが…。「微に入り細に入り」がコッシュの真骨頂なのにかなり「ラフっぽく」仕上げている。
リンダにしろコッシュにしろどこか無理があったはず。リンダは早々にスタンダード/ノスタルジア路線へ変更する。もちろんそこではコッシュが我が意を得たり=A抜群のジャケを作っていくこととなった。
この盤ではリンダ(プロデュースのアッシャーだが)もウェンディ同様に過去のプレイヤーとは一線を画す若手をバックに起用。そのコアとなったのが Wendy Band から流れた Mark Goldenberg 。
ちょっと無理してパンキッシュに歌うリンダ…。コーラスがウェンディ・ウォルドマン。ドラムこそラス・カンケルだが他は Wendy Band のメンバーじゃないかな。