リンダ・ロンシュタットのジャケット群がコッシュのピークであったと前に記した。それはリンダ本人がシンガーでありながらビシュアルにも相当の意識を持っていた…みごとに女優を演じたからだ。ゆえにコッシュにとってリンダは最高の「素材/モチーフ」たり得た、仕事をしていて楽しくてしょうがなかっただろうな。
コッシュ/リンダ/(ピーター)アッシャーのgolden triangle 。

コッシュによるリンダ盤は75年盤「Prisoner in Disguise」から。
これは手始めということで置いておきましょ^^。裏は大きなアップなのに表のリンダが小さくて、レコ会社としては販促に苦労した様子。後のCD等ではかなりトリミングされているのかな。これは販促ポスターだが、あたらに手を加えたデザイナーの気持ちがわからないでもない。

Hasten down the wind ('76) ※click
このジャケがいい。
これ、カウボーイ映画を映しているスクリーンの前にリンダが佇んでいるようには見えないだろうか。実際は、内見開きと裏の写真から浜辺でのロケだと分かるが、ワタシにはそう見える。
前述のとおり、黒いフレームによって(トリミングによって)「スクリーン」を強く意識させるから。映画を感じるのだ。つくづくコッシュらしいと思う。

Simple Dreams ('77) ※click
個人的にはコッシュの、これがリンダ・ワークとしてはベスト(変形ジャケは別にして)。増感処理か赤外線フィルムか、荒い画像ゆえに一般的には注視されにくい作品だがメイクルームでの一コマ、これぞまさにリンダが女優になりきり撮影。見事なまでの鏡のアールデコ仕様が際立つ。Beverly Hills Hotel ("Hotel California") あたりでのロケだろうか…、そうとう由緒ある建築物の中だな。
posted by Denny_O at 18:00|
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