「Simple Dreams」の前年だがコッシュはこのメガヒット盤も手がけた。それと前に入れたロッド盤(77年)を再度ここへ。なぜならこの3枚、イーグルス/リンダ/ロッド盤は非常に近く感じる、ワタシには。ほぼ同時期に同じモチーフで仕上げた…同じ「匂い」のする三つ子盤。

Beverly Hills Hotel に象徴される、まさにハリウッドの「匂い」が漂う。
コッシュにとって、やりたかったことが許される位置までたどり着いたというべきか…ピークはこの頃でしょう。
この盤で、オリジナルUS盤はオマケに三つ折りポスターが。それは当時すでにロックフォトのトップに立っていたノーマン・シーフ撮影によるものだが、それでもジャケはシーフのフォトではなく、自分のディレクションで押し通せるだけの実力を示せたコッシュ…!
スパニッシュ・コロニアル調ビヴァリヒルズ・ホテルをホテル・カリフォルニアという架空ホテルへと置き換えての撮影。世界中でどれだけの人の目に触れ、手にされたジャケットだろう。
右下、バックミラーへの映り込みのような体裁にしたタイトルだけでバンド名なし。実際の映り込みならミラー反転のはず、あくまでモチーフ。Hotel California はネオンサインの実物をわざわざ作ったようにも見せているけど、どうでしょう…ワタシはこれは「イラスト」だと思う。
裏ジャケのシャープな写真にたいして(もちろん夕暮れで光量調節の難しさもあるが…)表はリンダ盤同様な粗めな写真、ここも共通項になっている。その色調はロッド盤と非常に近い。ロッド盤には後のアルバムジャケでそのまんまがあるが、このコッシュデザインでもロッドの頭髪を椰子の木とシンクロさせていると思うんだね。
表ジャケ/裏ジャケ/内見開き、それに内袋。それらがトータルでコッシュ・デザイン。
このレコは特に内袋が秀逸。
前を見直してもらいたいのはコッシュによるアンディ・フェアウェザーのソロ盤。そこに書いたように、粗めのエアブラシというモチーフがここで活きている。


※ each click for detail
posted by Denny_O at 05:18|
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