
#148
【Batdorf & Rodney/off the shelf】
produced by Ahmet Ertegun + Batdorf & Rodney
( '71 Atlantic)
< ー : ★★★★>
かなり難しい読みなんじゃないかな 米国人でもよく分からないのでは
さて このバドロフ&ロドニーとしてか それとも
Silver としてか どちらで知られる名前だろう
トリプルA atlantic asylum arista の3レーベルに一枚づつ
三枚を残して解散 ここで取り上げるのはそのファースト
ダリル ホールも一緒だったがそこにいたトム セラーズ
そのまま バドロフが次に作ったバンド シルバーの唯一盤もセラーズが
プロデュースだった
レーベルの御大 ずっと元気だったのに数年前不慮の事故で
亡くなってしまったアーメット アーティガン
自身でプロデュースを務めている
アーティガン プロデュースのマッスル盤といえば
前70年の#142 Nicholas Lampe 盤があったがあの駄盤とは
雲泥の差 こちらはずっとイイ
かなり疑問な音
71年 明らかにCSNYの影響を受けたふたり
「アコギ&ハーモニー」 まさに当時のロスの音でしょ
リードギターも基本はアコギで それがかなりステファンぽい
テンション多用
エレキでのリードプレイは少し それも含めギターはふたりですべてこなしている
なのでジミー ジョンソンなし ベケット/フッド/ホーキンスがバックを
さらにクレジットにはベースでクリス エスリッジ ドラムにジョン バーバタの名前がある
エスリッジ/バーバタがマッスルまでとは考えにくい たぶんロスでのオーバーダブでしょう
となれば なおさらマッスルの意味が分からない
爽やかすっきり青い空 吹き渡るのはロスの風であり まったくマッスル的南部滋味は感じさせないのだから
キーボードにジェイ ワインディングあたりを加えてのロス録音のほうが
よりハマったセッションに思えてならない
(ハマらないマッスル盤ということでオーリアンズのファーストを思い出した)
いいメロを書けたふたりなのでアーティガンも CSNYクラスとはいかずともかなり売れると期待しただろう
しかし1枚で手放した(逃げられた?)
続くのが 生き馬の目を抜く業界人 アリスタのボスだったクライヴ デイヴィス バドロフの才を見抜いてのシルバーだったはず
が 【恋のバンシャガラン】をあてがっただけでポシャったことは前に記したとおり