2012年02月21日

Muscle/ Ahmet produce


batdorf-rodney.jpg

#148
Batdorf & Rodney/off the shelf
produced by Ahmet Ertegun + Batdorf & Rodney
( '71 Atlantic)
< ー : ★★★★>


John Batdorf  日本ではバドロフだったか バドルフだったか
かなり難しい読みなんじゃないかな 米国人でもよく分からないのでは
さて このバドロフ&ロドニーとしてか それとも
Silver としてか どちらで知られる名前だろう

アコースティックデュオ バドロフ&ロドニーは
トリプルA atlantic asylum arista の3レーベルに一枚づつ
三枚を残して解散 ここで取り上げるのはそのファースト

アリスタでの3枚目のプロデュースは アルバム1枚でポシャったガリバー 
ダリル ホールも一緒だったがそこにいたトム セラーズ
そのまま バドロフが次に作ったバンド シルバーの唯一盤もセラーズが
プロデュースだった

この71年アトランティック盤がマッスル録音
レーベルの御大 ずっと元気だったのに数年前不慮の事故で
亡くなってしまったアーメット アーティガン
自身でプロデュースを務めている
アーティガン プロデュースのマッスル盤といえば
前70年の#142 Nicholas Lampe 盤があったがあの駄盤とは
雲泥の差 こちらはずっとイイ

とはいえ なぜわざわざマッスル(アラバマ)まで連れて行ったか
かなり疑問な音
71年 明らかにCSNYの影響を受けたふたり
「アコギ&ハーモニー」 まさに当時のロスの音でしょ
リードギターも基本はアコギで それがかなりステファンぽい
テンション多用
エレキでのリードプレイは少し それも含めギターはふたりですべてこなしている
なのでジミー ジョンソンなし ベケット/フッド/ホーキンスがバックを
さらにクレジットにはベースでクリス エスリッジ ドラムにジョン バーバタの名前がある
エスリッジ/バーバタがマッスルまでとは考えにくい たぶんロスでのオーバーダブでしょう
となれば なおさらマッスルの意味が分からない
爽やかすっきり青い空 吹き渡るのはロスの風であり まったくマッスル的南部滋味は感じさせないのだから
キーボードにジェイ ワインディングあたりを加えてのロス録音のほうが 
よりハマったセッションに思えてならない
(ハマらないマッスル盤ということでオーリアンズのファーストを思い出した)

まあなんにしても 出来はかなり良い
いいメロを書けたふたりなのでアーティガンも CSNYクラスとはいかずともかなり売れると期待しただろう
しかし1枚で手放した(逃げられた?) 
続くのが 生き馬の目を抜く業界人 アリスタのボスだったクライヴ デイヴィス バドロフの才を見抜いてのシルバーだったはず
が 【恋のバンシャガラン】をあてがっただけでポシャったことは前に記したとおり









posted by Denny_O at 08:54| Comment(0) | TrackBack(0) | Muscle Shoals | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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