2007年02月01日

Pete/Muscle #131

leblanc3.jpg

#131
Say A Prayer / Lenny LeBlanc
( '83 Heartland/US) <…:…>


 レニー・ルブラン、かなりのロック通でもその名は思い出せないはず。しかしマッスルショールズ フリークであるならば…それでも怪しい。

 ただしワタシにとってはピート・カーの盟友として(LeBlanc & Carr、シングル「フォーリング」は全米13位)、マッスルBチームのベーシスト/コーラス担当として知る。なによりそのファーストソロ(マッスルページ#042)がピートの仕事として特筆すべき出色の出来なのだ。ところがセカンドのキャピトル盤は大コケ。

 ここで些細な疑問ひとつ。傑作ファーストタイトルは『Lenny Le Blanc』。この人、セッションクレジットでは常に Lenny LeBlanc, Lenny Leblanc 。Le と Blanc は離れずにワンワード。しかし本来は別のはず。
 なのに、この盤の表記は Lenny LeBlanc となってます。他人盤ならともかく本人の盤でのこの表記ってどうして? どちらでもいいのか? ジャケ表記を気にしたことがないのか?
 「怪盗ルパン」の生みの親がフランス人のモールス・ルブラン(Maurice Leblanc)。となればレニーのバックグラウンドもフランスにあり、フランス系ということやね。
 ギタリスト Gerald "Gerry" McGee も常に Jerry McGee 表記。本人盤というべきベンチャーズ盤ですら Jerry 表記なんだよな。この人もフランス系米国人。
 フランス系は名前にこだわらない?? そんなバカな、自分の名前ぐらいしっかりしろよ、とわたしゃ言いたくなってしまう…。

+++

 この人が活動の場をCCM、コンテンポラリィ・クリスチャン・ミュージックに移している事は承知していた。それは90年代へ入ってからと思っていたが、この83年盤もがちがちにCCMしてます。

 さてその内容はといえば…一点の曇りもないハレルヤワールドですから、ワタシはさじを、silver spoon を遙か彼方アラバマの地まで投げてしまいました。全一曲、曲の違いが分かりません。muddy water につかる俗人には清すぎてさっぱり泳げんわ。ということで出来の善し悪しを語るべき盤ではないな、と。

 思えば、かつてマッスル盤のなかでもドン・ニックス関係が抹香臭い宗教結社もどきと評してきましたが、そうそう、(#051) ジーニー・グリーン盤なんか十分にCCMであったわけよね。
 David Hungate …トトのオリジナルベーシストであったか、この人やナッシュヴィルの売れっ子ドラマー Larrie Londin が参加。この二人とやはりこの盤に参加する Clayton Ivey は、チェット・アトキンスの後期盤やステージで顔を会わせていたけれど、単なるセッション仲間というよりはやはりルブラン同様なCCM臭がどこか漂う。
 
 デヴィッド・フッド&ロジャー・ホーキンス、ウェイン・パーキンスも参加しているから… mobile recording unit 使用とはいえ一応マッスルの地も録音場所に入ってるから、マッスル関連レコとしておくがかつてのマッスル、70年代のマッスル盤とはまったく趣を異にしてる。

posted by Denny_O at 14:39| Comment(0) | Muscle Shoals | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。