2013年07月27日

#151_guitar King

albertKing_lovejoy.jpg


#151
【Albert King/Lovejoy】
produced by Don Nix
( '71 Stax)
< - : ★★★>

三大キングの一人  blues guitar king で Mr. "flying V"
アルバート先生の71年盤がマッスルであることは知っていたが
いかんせんプロデュースが don nix ということで
腰が引けていた …が ネットDLで聴いてみる

なぜにニクスワークに引くかといえば
http://www.sakatomi.com/petecarr/07.html
jeanie greene/mary called jeanie greene
don nix/in god we trust
don nix/living by the days
marlin greene/tiptoe past the dragon
the alabama state troupers/road show

斯様に
ニクス率いるのは ぶっちゃけ「Mt. Zion 宗教結社」
ほとほと抹香臭くてかなわんのデス
…との杞憂はさほどではなかった
曲こそ全9曲うち7曲までもがニクス作だが
(タイトルからすると やはりジーザスがらみ多し)
録音はマッスルが半分で 残りはハリウッドのLAスワンプ組

のっけがストーンズカヴァー《honky tonk women》
こりゃギターのエド デイヴィスが_旧友?ライ クーダーとは
違った(キース リチャードのギターがライのフレーズままという意)
プレイを聴かせてくれるものと期待したら ただコード弾きのみ
そう この盤はギターキングの録音盤ゆえに 参加ギタリスト/
エド デイヴィスとマッスルのティッピー&パーキンス_は
リードプレイ無し…これが惜しい(ピート カーはニクスの
結社と無関係ゆえ不参加)

ブルージーであったりスワンピィであったりと
中身いろいろだが 曲の粒はいまひとつの感
それでもラストのスローチューンは ニクス&ダン ペン作
日本人に受けそうなサザンマナーですかね

ケルトナーとホーキンスで半々という 個人的には嬉しい
ドラマー競演盤
《going back to luka》という曲(ニクスらしいハレルヤ曲だ)が
もろに《mystery train》なんだが ホーキンスの太鼓は
やっぱり素晴らしい

タイトルトラック《Lovejoy, Ill》とは何のことか…「ラヴジョイ三世」?
なんて思ったら違う これは地名 イリノイの小さな町が Lovejoy

ブルースマスター盤と… 従来のアルバートキングを期待して聴いた
ファンは裏切られたんじゃないだろうか けれど
laid back な歌唱と swampyなギターフレーズ…
エルヴィン ビショップのカプリコーン盤のようで
サザンロックファンには悪くないレコ ただしもう少しギター競演が
欲しかった




posted by Denny_O at 07:07| Comment(0) | TrackBack(0) | Muscle Shoals | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月21日

Muscle #150 early work


cher3614.jpg


#150
【Cher/3614 Jackson Highway】
produced by Wexler_Dowd_Mardin
( '69 Atco/Atlantic)
< - : ★★>

久しぶりに入れるマッスル盤は…
150枚目にして登場 マッスルを代表するシェールのレコ(CD)
やっとこさ買ったヨ聴いたヨ^^

これが アマゾンマケプで¥503(送料込¥843)の低価格new CDは
いいけれど UK Rhino の廉価シリーズ
まあ酷いね! ライノの名が泣く手抜き盤 ジャケの酷さに唖然
子供が複写してももうちょっとピンが合うだろう ボケボケですわ
色の濁りも_汚らしい
それとクレジット詳細/ライナー無し 本当にあのライノの仕事か?

その後に 恒例となったスタジオ前のスナップショットの最初が
このジャケだろうが 写る中には当時はまだ旦那だったか_今は亡き
ソニー ボノも それとダウドに肩を抱かれるのがコーラス隊の
ドナ サッシャー 結婚してドナ ゴッドショーとなった_旦那と二人で
デッドに参加したあのドナですな マッスル育ちでこの地で
ローカル盤シングルも出していたらしい
これは今気づいた_Cher のスペルだが e はちゃんと「é」
フランス語のアクサンテギュになっているんだな
この表記はあったりなかったりするがこのジャケは入れてる

ジャケには ウェクス/ダウド/マーディンと三人プロデューサーが
揃っている 珍しいと言えばかなり珍しい とくにマーディンは
なかなか写真に出ない人

cher_AD.jpg

さてその内容
正直 無理してオリジナルアナログを買わなくてよかった
個人的に思うのは かなり安直な作り=プロダクション
というよりも これは Muscle Shoals Sound Studios の…
第一弾録音盤だっけ? まあ最初期は確かでしょう
ようするに「60年代盤」なわけで つまりは「まだまだ」で
あり 「小手調べ」
選曲がイージーだね ディラン曲以外は Atlantic の持ち曲だろうな
それとマッスルミュージシャンがやりやすい曲を列べたともいえそう
まずはスタジオ開きとして軽くこなしたという印象
ディランをご丁寧に3曲もやってるが これはシェールでなく
ボノの趣味なんじゃないか

なにより「声」が…
シェールの声はどうしてもスペクターがらみというか ハリウッド声で.
バンダナ巻いてearthyに見せてもお里は知れる
最後曲はどういうことだろう これホントにヒントンが書いた?
マーディン得意の流麗なストリングスが全編に流れては
最後の最後で「お里」に戻ってしまった感アリアリ
8曲目もハリウッドで録るべき曲(だが…作はマッスルホーンズの
メンバーだろう)
同様に earthy な雰囲気を全面に出した次作が この盤と違い大ヒット
それはハリウッドで Snuff Garrett プロダクションだったのが印象的

唯一光るのはヒントンのギター頑張り
それと やっぱりホーキンスのドラム…ええなァ

check: Denny's Muscle Archives
<蛇足:クラプトンの【461 ocean boulevard】がクライテリア住所なんて書いてますな_それ間違いでした_いまになれば修正したい箇所がいくつもあるが手つかず 陳謝>


posted by Denny_O at 07:08| Comment(0) | TrackBack(0) | Muscle Shoals | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月21日

#149_マイアミ録音


clarenceReidCD.jpg

#149
Clarence Reid/dancin' with nobody but you babe
produced by Bard Shapiro & Steve Alaimo
( '69 Alston/Atco)
< C : ★★★>

ピート/マッスル盤紹介の149枚目 前#148は2月の Batdorf & Rodney ですヨ
<Cと星>については右ワクの「Muscle Shoals/Pete Carr」リンク参照→


まず驚くのは音のイイ事 2012 ditigal re-mastering とあるけれど… これは今回の日本ワーナーの『R&Bコレクション1000』=100タイトルを¥1000で出した中の1枚 日本独自企画でしょう…すべてのタイトルを日本でマスタリング? いや米ワーナーへの委託かな とにかく 音キレ良しの非常にクリアな音像に(若干キレが良すぎてヴォーカルが浮いて聞こえる) 

クラレンス リード兄サン 悪くない声だがほとんど特徴無し 惹きつけるフックがないなぁ…
それでもオリジナル&カヴァーで 曲が粒揃いなので盤としてはかなり聴けます カーティス メイフィールド曲《I've been trying》はミディアムな佳曲 これ凄くいい感じ(これをルーサー イングラムで聴けたら最高だろうなぁ…と思ったり)
ベストテイクはちょっと不思議な楽曲《don't look too hard》

69年南部録音盤 つねにブラスが寄り添うというかコール&レスポンス的に対応してくるところが時代 それとウィルソン ピケットに通ずるアトランティックソウル色 ギターの音なんかが硬く≠トイナタイ感じ…そこがいいンだね
この時のピート カーはテレキャスター使い それをツインかベースマンにエフェクタ無しで直付けだったと思う 後の柔らかいピート節とはかなり違っていたので ここでのギター三人ではピート パートの聴き分けはできない 曲中でリードが Joey... と呼びかけてギターが入る箇所があるのでメインはこの人かもしれない

アイズリーズ《it's your thing》のリズムトラックそのままに歌われるタイトルチューン B4《get back》 モータウン2曲などのカヴァーはあの当時らしい選曲 B4トラックはオーティスやピケット同様のサザーンアレンジ_リフを強烈に利かせていてカッコいい
《polk salad annie》カヴァーも_メンフィスオリジナルに対してマイアミから返答
スワンプドッグ曲 そして前記の《don't look too hard》はなんとピート カー楽曲(サンドリンと共作)なのでした

タイトルチューンはアイズリーズ《it's your thing》のアンサーソングとライナーにある たしかにバックトラックはそれを踏襲 けれどタイトルは《nobody but me》へのアンサー?


レア盤を音良しCD化していただけたのは嬉しいンだが…ブックレットが
おざなりの「解説文」と歌詞というのは愛がないなぁ ルーティーンワークまま
まず歌詞 いりますか? 誰かこれみて歌うのだろうか(「聴き取り」だろうし)
それよりもオリジナル30cmが縮小されて米粒になっている裏面の表記を…
このパーソネル等表記がなにより大事でしょう これを再記載するのが筋と思う


posted by Denny_O at 06:34| Comment(0) | TrackBack(0) | Muscle Shoals | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月06日

fat johnson



muscleHorns.jpg

下トビ 間違えました
Muscle Shoals Horn Section の四人
Harrison Calloway (trumpet), Harvey Thompson (saxophone, flute),
 Charles Rose (trombone), Ronnie Eades (baritone saxophone)

ハリスン キャロウェイも黒人でしたワ



muscleMember.jpg

左からホーキンス/フッド/ベケット/?/ジョンソン
フッドは細い…他が太すぎか
不明なのは誰だろう…ヒゲはビリー スワンぽくもあるが
それにしては小さいかな どこかで見た記憶はあるが…

billy swan のマッスル盤がなかなか見つからない…







posted by Denny_O at 20:04| Comment(0) | TrackBack(0) | Muscle Shoals | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月03日

muscle recording

追記:イングラム曲録音のうち たぶん…黒人はハーヴェイ トンプソンただひとり
アーチー ベル(ドレルズ)は訪れたマッスルスタジオで 扉を開けるなり「ここはオレの来る場所じゃないゼ〜」とドン引きしたらしい

++++

思えばスタジオ付きのリズム隊=ハウスバンドというのは珍しいわけじゃないが その場合は基本的に自社運営というか そのレーベル所属アーティストのバックが基本でしょう たとえば Hi Records のハイリズムセクションとか Stax/Vault のそれやら
シグマのMFSB にしても基本はFIRのアーティスト録音だったはず

対してマッスルは まずリズム隊がまんまオーナーというのが特殊であったし Atlantic / Island などの録音は確かに多かったが基本は完全にインディペンデント 誰でもウェルカムにして その誰もが何をおいても「Muscle Shoals Rhythm Section」を目当てにアラバマの田舎までやって来たという事実が興味深い
世界中のトップミュージシャンを魅了した魔法のリズム隊であったか
ストーンズ オーリアンズなどはバンドでやってきてリズム隊を使わないという特殊な例(ストーンズはギターにウェイン パーキンスを試したかも)
ボブ シーガーは6〜7枚のアルバムを… かなりマッスル入れ込み派のひとりだったが自身でシルヴァーバレットバンドというバックバンドを有していたのに毎回アルバムの半分でしか彼らを使わず 半分はひとりでマッスル詣で リズム隊がとことん気に入っていたンだろう
ウィンウッドはアラバマから彼らを連れ出した…

細野晴臣がティンパンアレイの理想の形としてマッスルショールズを思っていたというのが(音楽性から)意外とも思ったが リズム隊が主導となってまったくフリーランスに活動するということかと納得できる(日本の業界はそれを認めずに敗退…)

それにしても ピート カー  マッスル録音であれだけ活躍しながらほとんど無視されるのは歯がゆくてならない…と私はいつまで言い続けているんだろう
まぁミュージシャンズ ミュージシャンと思えば腹の虫も納まるか
ポール サイモンはセントラルパーク ライヴへピートを呼び寄せた
トム ダウドはマッスル録音後もロッドのアルバムセッションのロスへ呼び寄せた
《sailing》のすべてのギター/《今夜きめよう》のギターはピートなのだヨ






わかりますかねぇ これぞマッスル録りの典型
ベケットのエレピ/ハモンドのフレーズ 右トラックの地味なギターがジミー ジョンソンで 左トラックのリードがピート カー ホーキンス/フッドのリズム
被るマッスルホーンセクションはイーズ/ローズ/キャロウェイ/トンプソンの四人衆


posted by Denny_O at 07:51| Comment(0) | TrackBack(0) | Muscle Shoals | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月07日

Jesse Willard


Hour-Glass.jpg

Hour-Glass2.jpg


ちょいとおもしろい写真を見つけたので アワーグラス
ニッティグリッティと対バンしたときにそのマネージャ ジョン マキュエンの兄キに声をかけられてその気になったオールマン兄弟が 華のロスへ上京?
NGDBと同じ Liberty からデビューしながらも のちのち「ありゃ〜エラい目に合ったワ」と後悔しきりのバンドですが…
写真のキャプションにはベースが Mabron McKinney になったまま
違いますヨ ここではすでに Pete Carr に変わった第二期 セカンドアルバム発表時メンバー
ドラムが Johnny Sandlin であり ハモンド?は Paul Hornsby 
ピート唯一 バンドらしい活動はこれのみ たぶん1年もやらなかっただろうけど
当時は本名 Jesse Willard Carr 名義で

http://tapeop.com/articles/82/johnny-sandlin/

コアなインタビューはなかなかにおもしろい
そうでしたか サンドリンがこんなに FAME / Muscle と関わっていたとは知らなかったなぁ リック ホールの下にいたなんて

PS:そうか グレッグとジャクソン ブラウンのからみは ここであったな
Liberty 時代… NGDB だね
posted by Denny_O at 10:16| Comment(0) | TrackBack(0) | Muscle Shoals | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月09日

Linda Muscle


マッスル録音に関していままでネットでいろいろと見ているが 中にリンダ ロンシュタットの名前も出てくる
はて? リンダにそんなレコがあっただろうか…と多少気にしつつも今までスルーしていた
最近のこと やっと分かりました ソロ名義になっての3枚目
 72年の【Linda Ronstadt】 同名盤だった 
イーグルス結成のベースとなったアルバムとして知られるこれ 聴いたことなかった 

カントリー色がまだまだ濃いねえ…悪くないが良くもない 
明らかなマッスル音色はエリック カズ作の3曲目 
ラストの "rescue me" は選曲からしてマッスルかと思ったが 
マッスル録音でこのように guitar oriented になることはまずないしライヴだった… 
マッスルカラーが乏しいなと思ってネチれば 結局この1曲のみですかい!
これはどういうことだろう わずか1曲の録音のためにアラバマまで飛ぶだろうか 
アラバマで録ったオケだけを送らせて歌入れはロス? (コーラスが たとえば ローズ/チャーマーズ/ローズなどならマッスルと分かるがここではメリー クレイトンらの声だろう…歌&コーラスの録りがロス臭い)

ストーンズがそうだったように 2〜3日の滞在で
2〜3曲だけ録った可能性もあるか うち1曲の採用と 
マッスル人気に火が着き始めだったのかもしれない 
リンダ本人 もしくはプロデュースのジョン ボイランが…どんなスタジオかちょっと覗きにいってみようヨ(?) 
それだけで飛んできた可能性も…なくはないが 

(蛇足だが ジョン ボイランとテレンス "ブーナ" ボイランが兄弟と 今知った)


Linda Ronstadt - I Won't Be Hangin' Around

ベケットのエレピ 「ドドドドド」と入るホーキンスのスネア(タム?) 
紛れもなくマッスル録音 (ティッピー アームストロングのギターは ピート カーの柔らかさがないがね) 
ボズのマッスル録音 "I'll be long gone" に近い 

posted by Denny_O at 17:11| Comment(0) | TrackBack(0) | Muscle Shoals | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月27日

DJしました


'12-05-25
自由が丘 Bird Song Cafe /DJ "southern all star tracks"
ワタシの playlist は以下デス

 yours love/Freddy North【friend】72
 natural man/Bobby Womack【facts of life】73
 this old heart of mine/Rod Stewart【atlantic crossing】 75
 it's not the spotlight/Kim Carnes【sailin'】76
 johnny too bad /LeBlanc & Carr【midnight light】77
 losin' you/Hank Williams, Jr【Hank & friends】76
 rainy nights/Lenny LeBlanc【Lenny LeBlanc】76
 makin' it to the street/Corky Laing【makin' it to the street】77
 貿易風/加藤和彦【それから先のことは…】73
 snowbound/Wayne Berry【home at last】75
 set job/Gerry Goffin【it ain't exactly entertainment】 73
 short cut draw blood/Jim Capaldi【short cut draw blood】75
 chica boom/The Staples【unlock your mind】78
 patches/Archie Bell & the Drells【CD bonus】70
 let's steal away to the hideaway/Luther Ingram【let's steal away to the hideaway】76

この15曲 ドレルズを除いた14曲すべてが lead guitar by Pete Carr
マッスルショールズ以外の地で録られたのはコーキー レイングとロッドの2曲
このコーキーとは…マウンテン/ウェスト-ブルース&レイングの
この盤 メイコン/ジョージアの capricorn 録音 クラプトン/ディッキー ベッツ/トミー タルトン/ジョージ テリーなど参加 隠れ名盤

ロッド盤はロス/メンフィス/マッスルで音録り
この曲はハイのスタジオ バックは MG's なれどリードはカーが出張りで
リズムギターはクロッパー

The Staples これは Staple Singers のこと
この名義でLPを出していたため探し出すのが骨だった…
Wexler & Beckett プロデュースの好盤

posted by Denny_O at 21:41| Comment(2) | TrackBack(0) | Muscle Shoals | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月03日

Muscle Sound


マッスルに関しての書き込み 読んでいて「?」となることが多々ありましょう
「マッスル録音」とした時のマッスルとは何を指すかということ
場所なのかスタジオなのか…
マッスルスタジオフェイムがごちゃごちゃするはず

いけないのは 四人衆が(もしかしたらウェクスラーが)スタジオ名を
Muscle Shoals Sound Studios としたことだ
これを North Jackson Studio とでも命名していたら…わかりやすかったのに

マッスルショールズは地名 ただ住所表記ではアラバマ州コルバート郡であるらしい マッスルは街の俗称のみ? この界隈の地名はほぼシェフィールドということになる…のか? よくは分からないのだが

前にも記したがこの界隈には マッスルスタジオ/フェイムスタジオ/ウィジェット等々六つ七つのスタジオがあるようだ

「マッスルサウンド」が人によってかなりとらえ方が異なる はず
60年代好きならば ウィルソン ピケット/アリサなど… Atlantic 盤を中心とした FAME studio 録音となるだろう デュアン オールマンの活躍もこっち スタジオのオーナーがリック ホール
ただし「60年代マッスル録音」の白眉を『男が女を愛する時』とする者も少なくないはず このパーシー スレッジの録音はフェイムじゃなくてクインヴィースタジオ(現ブロードウェイ) オーナーはクィン アイヴィー

ワタシのようなロック世代にはマッスルショールズサウンドスタジオでの録音こそが「マッスル」となるわけで フェイムギャングから独立した四人衆がオーナーのスタジオ

下のストーンズ話じゃないが
70年代に入ると俄然マッスルサウンドスタジオが注目され フェイムは落ち目
いやリックホールとしてはもくろみ通りだったかもしれない 
白人で ナッシュヴィルで音楽活動していたというホールにとっては
「南部」や「スワンプ」などはありがた迷惑 とりあえずウェクスラーに好きにやらせていたら人気が出たからヨシとしていたように思える
ガタガタうるさい四人衆ともどもウェクスも出て行った(新スタジオを作った)から ある意味せいせいしていたのかも…
時間も関係なく騒ぐ/スタジオを汚す…そんな「ロック勢」はこっちから願い下げとか それは新スタジオで一手に引き受けてくれという気分ではなかったか

フェイムはその後も地道に続けていたわけだし
オズモンズの "one bad apple" "Yo-yo" などヒットもあった あのカルピス坊やのオズモンド兄弟/モルモン教徒らしい清廉潔白さは 実にホールの好みなんじゃないのか
ポール アンカの録音もフェイムであった と書けばリック ホールの立ち位置は見えてこようというもの


posted by Denny_O at 08:07| Comment(0) | TrackBack(0) | Muscle Shoals | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月02日

Sigma sound / Muscle Shoals sound


フィリーソウルの時代とはいつだったか 自分のなかではまさにリアルタイムだった物と感じているし 好きだったネェ
73〜78年ぐらいが全盛であったか
大義ならば60年代の『ツイスト』から… dance craze なカメオ/パークウェイのフィリーからも含めてだろうが やはりフィリーソウルといえばギャンブル/ハフ組とトム ベル そしてシグマ録音 と
60年代フィリーも遡って DDシャープ/オーロンズ/タイムズ/ドヴェルズ/レン ベリー…好きなアーティストは数多い ギャンブルとハフとベルにとっては修業時代か 
とりわけ好きなのは ジェリー ロスとケニー ギャンブルの共作 "The 81" 
キャンディ&キッシーズ この一発ヒットのみが惜しいガールグループ

フィリーはいまでも不思議な思いがある
シグマのバックメンツMFSBを始めとして スタッフからパフォーマまでほぼオールブラックだったのに ワタシの苦手の sweatyなブラックネスが皆無 非常にソフィスティケイトされたサウンドであったこと
(それゆえに世界規模で成功したとも言えるか モータウン同様の「白人マーケット」への意識…とも思えないが)
MFSBによる "TSOP" /the sound of philadelphia が『ソウルトレイン』のテーマになったのも あの sweat black の総本山のような番組とどこかそぐわなく思ったモンだったが…


とにかくフィリーといえば『弦』でしょ 流麗なストリングズなくしてフィリー語れず 弦好きのワタシにはたまらんかったワ
バリー ホワイト好きもこれかな gene page のストリングズ 弦が書けるというクラシックの素養がまずソフィスティケイトの第一歩かも)

ギャンブル/ハフも良かったがワタシはどちらかといえばトム ベル派 なかでもスピナーズが一番



Drells_3rd.jpg

この盤 ドレルズ3枚目だが オリジナルの12曲は
ギャンブル/ハフ プロデュースのシグマ録音10曲+地元ヒューストン録音2曲の構成であった
そこへ UK Rhino は15曲を… 
まずシングルオンリーだった11曲(4曲シグマ/7曲マッスル)
それと未発表4曲(シグマ3/マッスル1)をボートラ追加
アナログならば二枚組のボリューム 「てんこ盛り」の大盤振る舞いはUKソウルフリークの矜持なのか

「マッスル」8曲は FAME studio ではなく Muscle Shoals Sound Studios 録り

シグマ録りは68年末から翌年末までの一年間
ギャンブル/ハフは PIR (philladelphia international records) を興す前の まだまだ請負仕事をしていた頃というのに やっぱり「弦」は…

マッスルでの弦といえば マッスルスタジオは弦録りができる広さがないこともあったろう ほとんどがマイアミのクライテリア録りだった そのアレンジは Mike Lewis が一手に請け負っていた
ルイスもいいアレンジャーだが まずマッスルで完パケ録音を済ませた上での「外注」先 “これに弦を乗せておいてヨ”という流れで仕事を受けていたルイスという感じがする

この マッスルとシグマが混在した盤を聴いてみて特に感じたが
シグマとは フィリーサウンドとは 制作の途中…もっといえばハナから
「弦をどう鳴らすか」ということを考えていたのでは
弦の重要度が違うんだな 他の録音とは

とはいえ マッスルがダメなのかといえばそんなことはなく
朴訥な南部風味が魅力

それにしても 黒人中心のフィリーよりも白人ばかりのマッスルのほうが
ソフィスティケイトから遠い音というのも意外な事実
(たんに 都会とド田舎の違い?)
ライナーによれば アーチー ベルはマッスルのスタジオへ入るなり
「ここは俺の来るべき場所じゃないぜ〜」と 白い顔ばかりに唖然としたとか

そんなマッスルでの録音にいたる経緯というのは…
黒人SSW (Prince) Phillip Mitchell はこの頃マッスルをベースに活動
特にソングライターとしてマッスル「座付き」となっていた
なかでメル&ティム "starting all over again" は大ヒット
そのミッチェルとアーチー ベルが実は旧知の仲 それが理由らしい

アトランティックから3枚目を出した後
シグマから離れてマッスル録音の4枚目を考えて事は進んでいたようにみえる
ここに収録のLP3枚目後のシングルが ほぼマッスルでのテイクだったことを考えると アルバム録音は終わっていたのだろう が その発売は拒否された…仕方なくシングルで「ばら売り」になってしまったという背景なんじゃなかろうか
都合8曲ものマッスルレコーディングがここに収録されているのだから

ミッチェルの書いたナンバーは3曲 ミッチェル同様にマッスル座付きだった George Soule (& Terry Woodford) の曲もあり
プロデュースは Brad Shapiro & Dave Crawford 
シャピロは マッスルカーカイヴで何度も書いているが プロデューサーとしてはウェクスラーに次いでマッスルをヒイキにした人物 
最も知られるのはミリー ジャクソン盤だが それ以外でもウィルソン ピケットはじめ ベッキー ホッブズ/アンディ フレイザー(元 Free!)など白人のマッスル録音も手がけている


マッスル録音のなかでイチ押しは未発表の中の1曲 "Paches"
この名曲 黒人音楽ファンのみならずチャートフリークも覚えているかも
アラバマの かなりディープなサザンシンガー クラレンス カーターの大ヒットだった 70年にブラックのみならずポップチャートでも4位まで上がったミリオンシングル
ちょうど個人的にはチャート入れ込みが始まった頃ゆえ 最初に好きになった黒人ヒットのひとつがこれだった
なんとも滋味溢れるミディアムで ある意味最初にふれたマッスル録音だったかもしれない(いやオズモンズ "one bad apple" が先か?)

後に調べると この曲は作が これまたワタシの大好きな chairmen of the board のジェネラル ジョンソンだった
同70年のチェアメン シングル "everything's Tuesday" のB面が初出
そしてそれをすぐさまカバーしたのが実はドレルズであったとライナーにはある
しかしそのテイクはお蔵入り
その録音の直後にマッスルで録音(FAME work) していたカーターも採り上げたということで カーターにとってメモラブルなミリオンヒットは ドレルズあってこそだったという次第

で そのテイクは… チェアメンのオリジナルはもちろん良し 盲目カーターも素晴らしい 
が ドレルズも負けていない マッスル四人衆が最高のバッキングで盛り上げている

ドレルズのマッスルセッションは70年6月とある
ということは Muscle Shoals Sound Studios にとってこれも初期録音の部類
シャピロのマッスル録音がかなり早い時期からだったのも意外であった


http://youtu.be/IvfsfS6NVUc clarence carter
 
http://youtu.be/QPy2YGm0mQ8 chairmen of the board


posted by Denny_O at 13:48| Comment(0) | TrackBack(0) | Muscle Shoals | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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